非認知能力について
読み書き、計算、運動能力といった数値化できる「認知能力」とは違い、意欲や、思いやり、協調性、コミュニケーション能力といった数値化することの難しい力が「非認知能力」と呼ばれています。
大谷幼稚園では、困難を乗り越えるために必要な"問題解決能力"の育成を目指し、3年間の園生活の中で"工夫を楽しむ力"を養うことができる様々な体験活動や教育プログラムに取り組んでいます。
非認知能力を養う4つの力
自分を表現する力
自分の思いのありのままを受け止めてもらえる肯定的な教育環境の中で、自分の考えを友だちや先生と共有し、工夫したり、協力したりする活動の中で、充実感を味わいながら表現する力を磨いていきます。
相手を思いやる力
大谷幼稚園は日頃から学年の隔たりがなく、他学年の子どもたちとの交友を楽しんでいる幼稚園です。こうした日常には"優しくしてもらった" "助けてもらった"といった思いやりを感じる経験がたくさんあります。「ありがとう」を伝え合える環境によって、相手を思いやる心が育まれていきます。
チャレンジする力
「やってみたい」「やってみよう」と子どもたちの意欲や好奇心を刺激する環境を整えながら子どもたちのチャレンジを温かく見守っています。チャレンジには失敗がつきまといますが、"上手くいかないことは工夫する"を合言葉に、工夫を楽しみながら目の前の問題に向き合うことができるチャレンジ精神を養っていきます。
自分の考えを持つ力
園生活の中には、自ら判断しなくてはならない場面がたくさんあります。"自分で考える・判断する"といった日常の経験を重ねながら、"工夫する力"を養っていきます。上手くいかないことも経験する中で、"自ら考え、行動する力"を友だちや先生との温かな繋がりに支えられながら培っていきます。
思いっきり裸足で遊べる環境
良い刺激を足裏から取り入れ、心も体も健康に!
裸足で遊ぶ経験は、子どもの成長にとって身体的、心理的、情緒面の発達だけでなく、健康面や社会的なメリットも多くあります。大谷幼稚園では子どもたちが思いっきり裸足で遊ぶことができる環境を整えています。
裸足で遊ぶ経験が身体感覚を育む
足裏はバランスを取るために最初に刺激を受ける場所です。良い姿勢を保持したり、身体の動きをコントロールしたりするためにも、足裏に良い刺激が入ることがとても大切です。大谷幼稚園の思いっきり裸足で遊べる環境で、様々な遊びや活動を楽しみながら、心地よい刺激をたくさん取り入れ身体感覚を育んでいきます。
足裏からの刺激が脳を活性化させる
足裏から入る刺激は、小脳の働きを活性化させる働きがあると言われ、遊びや学習に集中しやすくなり、記憶力の向上なども期待できます。
また、バランス感覚や、運動の調整を行う役割を担う働きもあり、怪我をしない身体の使い方が身につきます。
思いっきり裸足で遊べる環境で 心も体も開放的に!
裸足で遊ぶ経験は、情緒の安定や、身体的な発達にも大きく寄与するため、子どもたちの「裸足で遊びたい」の思いがいつでも叶えてあげられるよう環境を整えています。
一方で大谷幼稚園は子どもの「やってみたい」を受け止める幼稚園です。「みんなで裸足になろう」ということはなく、自分で選択できるということを大切にしています。
世紀の天才として知られるレオナルド・ダ・ヴィンチはこう言いました。
「足は人間工学上、最大の傑作であり、最高の芸術作品である」
しかし、この芸術作品である足を最大限に機能させるためには、ある前提条件があります。 それは「過保護にしないこと」。私たちの足にある26個もの骨は、見事に連携し、天然のバンパーとして「芸術的に」機能しますが、残念なことにその機能は適切に使わなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。これから骨格が形作られる幼少期に「過保護な履物」は大きな損失となりえるわけです。神経系の発達が著しい「ゴールデンエイジ」と呼ばれる幼少期にこそ、裸足で遊ぶメリットがあります。
高岡 尚司 さん
プロランニングコーチ / 鍼灸マッサージ師
幼稚園、保育園で「裸足で走る教室」を開催し、足育活動にも取り組んでいる